hippydonky212004-05-30

先日通勤の電車で前に座った女の子の細さに
思わず驚き、そして目を離せず見つめてしまいました。
ジーパンで隠してはいるもののその腿の細さや
長袖のシャツから見え隠れする襟元や腕の細さも際立っていました。
拒食症?


単なるダイエットではないことは明白でした。
以前女子高校生の家庭教師をしていた頃
彼女が巷にはやるダイエットを話題にするたびに
「今は内臓と骨を作る時期なんだから栄養のあるのを食べなさい」
「やせようと思えばいつだってできるんだから」
と言っていたのを思い出しました。
明るく快活なその彼女はそれ以上踏み込もうとはしないようでしたが。
しかし目の前にいる彼女があの細い体で背負い続けている重荷は
肩にくい込みながらきっと今も彼女を痛め続けていると思うと
やりきれない感情の広がりとともにうつむき、
思わず目をそらしてしまいました。


拒食症を直すには
とにかくその人を受け入れどんなに拒絶され罵倒されようとも
とにかく愛情を注ぎ迎え入れることがまず第一歩のようです。
母や父の愛なんていう単純なものではなく
愛情を注ぐ側と受け取る側のまさに生死をかけた戦いです。


電車のかわいい魅力的な瞳の彼女にも
目をそらさずに見つめ続け、まさに愛をかけた戦いを挑んでくれる人が
いることを願ってやみませんでした。
彼女から目をそらしたことで
戦わないおろかな自分を再発見してしまい、ただただ戸惑っています。


嫉妬やねたみだけが単純に表出してしまう社会が
某評論家と違って正しいとは思えません。
弱者や同情をかう者は意見を言うなという最近のおばか政治家と
マスコミの論調はさらに彼らを追い詰めて絶望に追いやることに
いい加減気がついたらどうなんでしょうか。
そこに愛を見つけろなんて言いませんから。