hippydonky212004-06-03

性と暴力の結びつきにはいつも男という前提がつきがちですが
アメリカのイラク刑務所での虐待事件に見られるように
状況が許せば女性の側だっていつでも性と暴力は結びつきます。
(かのイングランド上等兵はなんと乱交部屋で囚人に自らの性行為を見せ付けていたようです)
社会の要請である女性=非暴力という抑圧の構図の
男女平等化による薄れで意外と表出されやすくなっているのでしょう。
SMの女王と奴隷の男女の主従関係の逆転は抑圧された社会関係への
アンチテーゼなのかも知れません。


佐世保の小学生の女子による殺人事件は
神戸や長崎の事件とは異なるという言論が見られますがそうでしょうか?
男女という社会関係の役割に騙されていませんか?
長崎の事件のストレートな性に騙されていませんか?
(この場合、性とはフロイト的リビドーと思っていただいてもいいかもしれません)
子供というのは暴力的で残酷です。
自身も平気でカエルの股を裂いたりして相当に残酷だったと思います。
社会性という暴力の抑制が働かないのです。
「いい子でおとなしい子でした」なんて言うのは
おとなの管理主義的な勝手な要請の産物に過ぎません。自身もそうでした。


「あんなかわいらしい子」がとかいうオトナのくだらない妄想はやめにして
子供というのは残酷で暴力的なのだともう一度
再認識することがいま必要でしょう。
「勉強のできるいい子」という表現のどうしようもなさにあきれるだけです。
それが曇ったオトナの目です。
彼らには事の真相は理解できないでしょう。
最も特殊な1例と理解を避けるのかも知れませんが。