「売春の社会史」

hippydonky212004-06-20

少し前ですがドイツの学者が「定期的な性交渉は大学生に必要不可欠」という結果を発表したそうです。
定期的に性交渉を持つ学生達は大変満たされていて、成績がよい確率が高い。
片やそうでない学生は好成績が収めにくいという統計結果だそうです。


セックスするから満たされる?
という男の論理を宣伝する気はありません。
見守り、助け合う人の存在が精神の安定をもたらす。
こんなロマンチックな解答が正解でセックスはその2次的産物ならその論文に花マルを差し上げたいのですが。
しかし彼女持ちの男子大学生にとってはきっと、やりたいのにやれない(やらしてくれない)という悶々とした不満が一番の大敵なんでしょう。
そんな大学生達のセックスの快楽が、素の自分を投げ出し、そして受け入れてくれる誰かと寄り添うことが実は重要なのだと気が付いた時には悲しい別れを経験しているという落ちになるのです。
ザマアミロ。


話は変わってしまいますが
「セックスというお仕事」があります。
女性にとっては肉体の一部と時間を売っているのに
買う男にとって性がその女性の人格と肉体に不可分に結びつき
「犯す」という人格侵略行為の快楽が高額な金と特権的に結びつくことになります。
あとをたたない覗きの快楽と実は不可分なんです。
「買春とは金を払ってする強姦」(金塚貞文)なのです。
「そうじゃない?」
なら男達は職業的に性を処理してくれる女性にまで包容力ややさしさを求めるほど
弱く愚かな存在に成り下がってしまったのでしょうか。



実のところ職業選択の自由がかなえられる豊かさのある国における
大人の性的職業を否定するものではありません。
(えろ本も。どこで売るかは別として)
こんなことを書くとがんがんに噛みつかれそうですが。
今の日本社会においては多分男性は性的弱者です。
「もてないんだからやるな」は強者の論理です。
ジェンダー論に関しては上野千鶴子の本でもいつか引っ張り出します。
愛弟子?遥洋子のほうが体験的で理解しやすいからいいかも。


以前知的障害者の子をを持つある母親が息子の抑えられない性的処理のため
泣く泣く自身を相手として差し出しているという衝撃的な話を聞いたことがあります。
何が正しい答えだと言えるのでしょうか。
答えはいまだに見つけられません。
せめて職業的にお相手してくださる方にお任せするべきだと・・・。
(車椅子の方が知り合う女性の同情心につけこんで100人斬り達成という話は別にして)
噛み付きたい買春関係の闘士の方々へ
事実は理論の前にはるかに多くの問題をはらみながら横たわっているのです。
そのことだけはわかってくださいね。