「親愛なる者へ」

hippydonky212004-07-06

男女の恋愛関係が結婚を機に恋愛が終わるのかどうかは置いときましょう。
恋愛7年周期説はともかくスリルと新鮮さのある環境でしか情熱ははぐくまれないとは思います。
恋愛は情熱ですか?
答えはたぶんイエスじゃないですか?
以前何故結婚しないの?(そう独身です)と聞かれて
「結婚するほど人生に情熱と夢を失ったわけじゃないから」と答えていました。
結婚=安定や自分の夢を子供に託すなどというお題目のオトナの浅ましい発想がどうしても受け入れられなかったのです。


若くして自殺してしまった野沢尚さんの葬式も終わました。
彼は完全主義の人のようでした。
以前北野武監督と組んで「この男、凶暴に付き」を作ったときに
完璧に仕上げたつもりの脚本を北野監督がその場の感性でドンドン変えてしまうので
最悪の仕事だったと書いていました。
(北野監督の感性がすばらしいかどうかの評価とは別物です)
その野沢尚脚本の好きだったドラマが
「親愛なる者へ」というドラマでした。
恋愛が結婚で終わるかどうかはともかく人へ情愛と人生への情熱があるドラマでした。
恋愛ドラマなら完璧に鎌田敏夫の後釜でした。
(以前当たった月9ドラマの野沢推理ドラマをまねたドラマを二匹目のどじょう狙いで、北川脚本で同じ枠でキムタク、さんまという売れっ子筋で作られましたがやはり才能の差は歴然で、こけてましたね。)


今の時代に純然たるテロリストであった新撰組大河ドラマで放送する
NHKの見識のなさは別にしても、司馬小説を脚本に起こせるのは野沢さんだけだったかもしれません。もっとも司馬小説は好きではありませんが。


残念でなりません。
もしかして彼の持っていた人生への情熱がなくなってしまったのかもしれません。