「氷に刻まれた地球11万年の記憶」

hippydonky212004-07-30

日本の近海を西から東に移動する台風10号が来ています。気象庁の記録では2つ目とか。まあ珍しいということですね。
今年は夏の訪れが早く、梅雨などあったかいなというくらい雨が降りませんでした。しかし降水量は台風のおかげで平年を若干下回る程度だそうですが、野山が荒れ、保水能力が低くなったところが多いので、いずれ水の心配が懸念されるとは思っていましたが、被害さえ出さなければ大いなる恵みの台風に違いありません。


しかし去年の冷夏の今年は猛暑。早くも異常気象だとおしゃっる方々がいますが、ちょっと待っていただきたいものです。地球総体としては熱の出入りは変わりがなく、高々上空の偏西風の蛇行の影響に過ぎないのであって、異常気象なんてとんでもない。センセーショナリズムに走る方の思い入れに過ぎません。気象とは本来変動するものなのですから。
地球の歴史を一年にすれば人類の歴史など12月31日の23時59秒より少ないのに、ましてや気象の記録など歴史を紐解いても1000年に過ぎません。さらにここ2,3千年の地球史上まれな気象の安定期の中に人類はいます。まったく困った人たちです。いつもいつも同じ環境しか経験しなかったらおそらく生命は進化しなかったかもしれません。
でも暑いですね。悔しいけど正直なそしてわがままな感想です。


本来地球システムの中の寄生虫にしか過ぎない人間が、地球や太陽系そのものすべてのシステムのコントロールを担えるとでも思っているのでしょうか。
強くなりすぎた病原菌は宿主そのものの命を奪うことによって繁殖ができなくなるのと同じように、人間の尊大な考えが地球システムそのものを食い尽くすことにならないことを祈るだけです。確実に地球は暑くはなっているようなのですから。