「世界子供白書2004」

hippydonky212004-08-09

土曜日の夜に直接見ることができないからと予約録画を入れたのは、サッカーではありません。
サッカーは面白いけど結果を知った後で見るのも何だし、順位から言えば日本20位に中国40位、アウェイと言っても勝って当然だし、(1位と20位の差は歴然だけど、20位と40位の差は僅かでしょうが)どうせ、勝っても負けても騒乱の中国がきっと面白おかしくニュースになるだけでしょうから。愛国精神がいささかかけているでしょうが・・・。


結局撮った土曜の夜のテレビ番組は「世界がもし100人の村だったら2」です。
聞いたり読んだりして知る現実と言葉にできない部分を補う意味でも知りたかった現実がここにはありました。本当はにおいも含めて現場が一番でしょうが。(タイとフィリピンの現場だけは少し知っていますが)
十台前半で妊娠してしまうアルゼンチンの少女達やロシアの路上生活の子供たち、ネパールの債務奴隷の少女。どれも「世界がもし・・・」を読んでいても想像できない現実がそこにはあります。(テレビ局のどうしようもないところはいつもスタジオにコメンテーターと称する俳優を並べることです。なんでもエンターテーメントにしなけりゃすまないようです)
そして夏休みの子供たちと一緒に見た親達が子供に
「学校に行けない子もいるんだからしっかり勉強しなさい」と
子供のしりをたたき塾通いをさせるのなら、この親にしてこの子・・・。
まったく救いようがない家庭の光景ですが、それが日本の現実として展開されているのか。こちらもやるせない現実です。


ふと今年の子供白書を取り出して眺めてみました。
子供たちの悲惨な現実が書き連ねてあっても、ユニセフ本部の高給取りの官僚が書く文章がむなしく、無機質で、心に響くことはありませんでした。現場で現実を向かい合う職員の苦悩は何一つ表現されません。やはり、そこには子供たち一人一人の現実が数字に過ぎなくなってしまうのです。まだ笑顔の子供たちの写真だけが唯一の救いです。

この「世界子供白書」。ユニセフに頼めば送料を含めて無料で手に入れることができます。しかし実費くらい取ればいいのにと思うのは僕だけでしょうか?500円くらいのものですし、これでユニセフの広報費10パーセントはやり切れません。毎月会費の5000円のうち500円が子供たちに届かないはどうしたものかと。500円で何人の子供たちが学校に行けるかと思うとやはり問題のような気もします。以前お教えいただきましたが寄付なら黒柳徹子さんの方がベストかも。ユニセフには改善を望みます。
国連もそうですけど現場に落ちる金より大都市の本部で落ちる金のほうが多いのはまったく持って支持できません。