「アメリカの国家犯罪全書」

hippydonky212004-08-14

asahi.comより
イラク駐留米軍イスラムシーア派の強硬派指導者ムクタダ・サドル師に従う民兵組織「マフディ軍団」との戦闘は、11日夜から12日朝にかけて中部クートで75人が死亡するなど各地で激化した。AP通信によると、同日朝までの24時間で全土の死者は計172人、負傷者は600人以上に達した。」


お盆の帰省渋滞と交通機関の混雑が始まりました。お盆は冥土の死者の魂が地上へ降りてくる日です。それなのにアメリカはイラクの人々の魂を冥土に相変わらず送り出すことをやめません。160人だの170人だの本当にただの数字だけです。そこには昨日まで生きていた人たちの生活は何もありません。まったく人間の命の重さの軽重にはたまらない気持ちになります。


考えなければならないことはこういうことです。
イラクの人々にとってサドル派の民兵は敵なのか?」
彼らは明らかにアメリカ占領軍にとっては敵でしょう。しかしイラクの普通の市民にとって彼らは国を不当に占領する外国軍隊に抵抗する人たちではありますまいか。欧米すなわちアメリカの視点に立って物事を見ている限り私達は、アメリカを銃後で支える物言わぬ大衆以外何者でもないことを今一度自分に言い聞かせてみることが必要かもしれないということです。


第二次世界大戦以来2001年までにアメリカは60カ国、200回にもわたる軍事介入の歴史を持っています。
そのアメリカと付き合うのに本当にこのままでいいんでしょうか。
いじめっこジャイアンに対抗するにも私達には頼もしきドラエもんが付いていてはくれないのですから。
幻の最終回でのびたはジャイアントと自分ひとりの力で戦います。
でも私達の戦いには多くの国や人たちがきっと付いてくれるでしょう。
卑屈ないじめられっこのままいたくはありません。


「でもアメリカがいざとなったら助けてくれなくなる?」
いえいえ日本の存在はアメリカの国益にとっては決してプラスではありません。
アメリカに対抗する力の側に取り込まれるのがいやなだけです。
もう冷戦も終わりました。
助ける必要などあるのですか?
社会党非武装中立を党是としていた頃よく思いました。安保肯定論者が社会党を非難するときに楽観主義者といっていたことを。しかし安保肯定論者のほうがよほど楽観主義者以外何者でもないのじゃないかと。だって本当にアメリカが助けてくれると思ってるんだから。)
たとえ助けてくれても国土が戦場になってアメリカの爆弾で死ぬのは日本人ばかりなりですか。イラクと一緒だ。占領する必要ないから陸軍投入する必要もないし、そうすればアメリカ人も死なないし・・・。兵器の実験場にもなるし、武器を消費して軍産複合体は儲かりますし。
アメリカ人の30%の人間は何らかの形で軍需産業にかかわっているからアメリカは10年ごとに戦争して、兵器を消費しなければやっていけない国なんです。はい)


ジャイアンが魅力的な人間であるようにアメリカも魅力的な素敵な国家です。
だからこそ物申す必要があるのに・・・。
盲従は正しい道だとは到底思えないのですが・・・。



お盆には戦死者の魂も帰ってくるでしょう。
誰もがもうアメリカ人もイラク人も戦死者の魂を冥土に送ることはしたくはないのだから。
言葉を力に。