「戦争を知っていますか」

8月15日に靖国神社に行く閣僚や国会議員の頭の中には戦死者とは兵隊だけなのに違いないといつも思っていました。遺族年金で暮らすある種幸福な日本遺族会の面々にもそれは言えるかも知れません。
しかしいつも兵士の後ろにその何倍もの普通に暮らす人たちの屍があることがいつも忘れさられていきます。
そして「過去をに目をつぶるものは未来へも盲目となる」ように、自己責任のとれない大人たちの行動は、確実に子供たちの未来を蝕んでいきます。
どうして自分たちの過去を直視し、語ろうとしないのでしょうか。犯罪者に私たちはその犯した罪を省みて反省を則そうとはしないのですか?犯罪者に迫る責任と同じ口調でどうして自分の国の犯したあやまちに迫ろうとしないのですか?
犯罪者の厳罰化を求めるが、自分の国の過去を攻めないという矛盾した人たちは、ただひたすら自分のあやまちに甘い政治家の面々や靖国に参拝する面々と見事に重なってしまうのは、お見事としかいえません。


もちろん南京虐殺で死んだ人数はもっと少ないでしょう。しかし少ないからといってそれがなかったわけではありませんし、一部の人たちに根強くある日本を解放軍と規定したとしても、中国、朝鮮侵略がなかったわけではありません。戦時に傀儡政権を仕立て上げるのはあたりまえの歴史で、今のイラクを見ればわかることです。


オーエルが「現在を支配するの者は過去をも支配する」といった通り、教科書が書き換えられ、憲法教育基本法が改悪されようとしています。過去に盲目な人たちに未来をも暗い世界に変えられると言う事実に私たちは直面していることを知るべきでしょう。