「チェチェン やめられない戦争」

hippydonky212004-09-07

asahi.comより
「 ロシアの学校テロ事件で、ロシアの主要メディアがプーチン政権の強硬姿勢への直接批判を避けている。政府によるマスコミ統制の影響と見られる。紙面で暗に政権を批判した主要紙イズベスチヤの編集局長が6日、突然辞任し、解任との見方も浮かんで波紋を広げた。

 辞任したのはラフ・シャキロフ氏。「報道姿勢で衝突があった」とラジオ局などに語った。同紙のある幹部は朝日新聞に「同氏は解任された」と語った。 」



チェチェン やめられない戦争」を緊急に入手。


命をかけて取材するジャーナリストが日本にも少なくはないかもしれないけど、ほとんどがフリーの記者たちです。大マスコミは記者の安全をお題目に危険な地域には記者を派遣しないけど行きたいと手を上げる人も少ないに違いありません。日本の大マスコミの記者にはジャーナリスト魂など死語かも知れません。
しかしロシアでは自国の権力批判すら死と隣り合わせです。(民主主義はあの国には根付かないのでしょうか)ロシアの女性記者アンナ・ポリトコフスカヤは何度も政府に命を狙われ、拷問を受け、再び毒殺されかけたようです。
日本では産経や読売の露骨な権力バイアスはもちろんのこと、大新聞や大テレビ局の記者はもう自分の目で見、自分の耳で聞く記者など少数なのかもしれません。記者クラブに陣取り、上からいただく情報だけを鵜呑みにし、外電を転載するような記者ばかりです。また記者自身が持つバイアスを自覚することなく、どうして事件の後ろに横たわる真実がかけるでしょうか。ましてや事実はひとつでも真実はひとつとは限らないのに。記者のバイアスを越える努力をなくしてはわれわれもまた真実から遠ざかるのかも知れません。

事件の収束とともにチェチェンアフガニスタンのように再び日本人の目から消え去ろうとしています。
年間の戦争による死亡者が少なくなったからといって世界は安全になったと誰が思うのでしょうか。アフリカ等の内戦の終結によって大規模な死者がなくなってはいます。しかし世界中に散らばり始めた死者のむくろは私たちをどこへ連れて行くのでしょうか?
ある意味小泉政権のおかげでもうわれわれも他国の事と切り捨てることはできないでしょう。イラクチェチェンもアフガンもそしてスーダンでさへ私たちの問題なのですから。