「消費社会の神話と構造」

hippydonky212004-10-11

asahi.comより
 牛丼チェーン大手の松屋フーズは13日午前11時から、全国約640店で「牛めし」の販売を再開する。米国産牛肉の禁輸に伴う牛丼販売停止後、期間・数量限定で販売したことはあるが、今回は期間を限定しない本格的な「復活」。価格は並盛り390円で、販売停止前より100円高い。

 大手チェーンでは初めて中国産牛肉を使う。中国産牛肉は生肉での輸入が禁止されているが、山東省や河北省で穀物肥育した牛肉を現地で加熱処理後に冷凍して輸入。中国産を8割ほど使い、国産牛や豪州産とブレンドして調理するという。

 松屋は今期、既存店売上高が前年を10%前後割り込む月が続いており、牛丼の販売再開で巻き返しを図る。米国産牛肉の輸入が再開されても、米国産と併用しながら段階的に切り替えていくことを検討している。

 「すき家」を運営するゼンショーは9月中旬から豪州産牛肉を使った牛丼の販売を再開した。一方、最大手の吉野家ディー・アンド・シーは「当面、米国産以外の牛肉で牛丼を提供するつもりは全くない」(安部修仁社長)という。 

庶民の味方、そして独身男の食卓の友、牛丼の復活に喜ばないはずがありません。中国産とは盲点ですが、中国産なら飼料育ちのようですからある程度アメリカ産に近いのではないでしょうか。価格が100円上がるのは痛いですが・・・。
大手の牛どん屋は何とか庶民の味方牛丼を復活させたい松屋派と伝統の味にあくまでこだわる吉野家派と企業の態度は分かれているようです。もっとも吉野家は以前乾燥牛肉に粉末だしという馬鹿やって庶民の離反を招いた過去を引きずっていますので、味にこだわりたい社長の気持ちは痛いほどわかるのですが、それは座して待つだけの受身の態度に他ならないことはお分かりなのでしょうか?デフレの勝ち組などともてはやされたのは過去のお話。マグドナルドの転換のように、絶え間ない商品開発以外に生き残る道はないのではないでしょうか。
先進資本主義国の中にあってヨーロッパ的な伝統主義から抜け出し、とまらない差異化の運動の中に価値を見出し続けた日本型資本主義が、環境問題や大量消費社会の否定が始まったからといって、そう簡単に堅固な伝統主義に戻るはずもありません。それはあたかも制服の衣替えのように携帯電話の機種を変えていく若者たちに対するアンチテーゼであることがわからないはずはないと思うのですが。
箸の上げ下ろしまで指示する頑固親父のうまい料理に舌鼓を打ったとしても、そんなものは金持ちの道楽に過ぎません。(はげ親父に怒鳴られ、会話もできずに物食っても美味いわけないじゃないか。あほくさ。なんてマゾの人が多いんじゃ)(庶民の道楽が吉野家の牛丼と主張なさるならお待ちになるべきかと)
庶民の牛丼への欲求が決して、吉野家という固有名詞にかからないことを早く理解すべきでしょう。もちろん吉野家の牛丼は大好きですが・・・。