「底抜け合衆国」

hippydonky212004-10-30

asahi.comより
イラクの消息筋は30日、朝日新聞バグダッド支局の助手に、香田さんとみられる遺体について「至近距離から後頭部を撃たれていた」と語った。銃弾によるものを含め、顔は激しく損傷していたという。胸や腹にも傷跡があったという。別の外交筋も遺体がかなり傷ついていることを認めた。

慌てて追記(PM5:30)

イラクで福岡県直方市香田証生(こうだ・しょうせい)さん(24)が武装グループに拘束された事件で、細田官房長官は30日午後、イラク・バラドで見つかったとされ、米軍機でクウェートに搬送された遺体について「医務官が確認したところ、ほぼ香田さんではないと確認された」と発表した。香田さんの安否は依然、不明のままだ。

おいおい。
一途の望みだけはつながった。とりあえず安堵。



かつては無謀な旅行者の代名詞はアメリカ人でした。多くのアメリカ人旅行者は、何の考えもなく、世界中どこでも英語が通じて当然とかまえ、理解できない相手を逆に非難するざまでした。自分たちのライフスタイルを他国に平然と持ち込み、注意する相手に食って掛かる鼻つまみ者の彼らの姿は今のブッシュとそっくりです。多くの日本人は寡黙で孤独の様でしたが、今は某テレビ局の「ラブワゴン」的軽いノリと無知を公言してはばからない若者が多いのが現状のようです。
旅は楽しいものです。短期間の関係はわずらわしさから逃れているため、多くの旅仲間は親切で、楽しい仲間です。現地の人たちも通りすがりの若者は温かく迎えてくれます。自分探しと称して現実の生活のわずらわしさから逃げ出したものにとっては、ホームレスの快感と言うやつで楽しくないわけありません。帰ってきて現実に耐え切れず旅を繰り返す人も多くいます。ケの世界になじめずハレの世界を彷徨い続ける人たちに、生きるパワーは正直のところあまりありません。タイの安宿にとどまりつつける人たちはみんな抜け殻のようでした。
若者特有の無謀さが世の中を変える力になるのは、旅の後やはりどうしようもなく退屈で、わずらわしい日常と対峙した人たちだけのような気もします。第三世界で、ともかくそこでたくましく生きることの現実をみせつけられた人たちは、その方々の生き抜く力をもらうことができるでしょう。それを生かすかどうかは自分探しと言う自己中心的なものではなく、結局は自分と違う第三者との関係の構築がどれだけうまくできるかにかかっていると思っています。世界は一人ではないのだから。

 【ワシントン6日共同】イラク大量破壊兵器を捜索していた米中央情報局(CIA)主導の調査団のドルファー団長は6日、昨年3月のイラク戦争開戦時に、同国にはいかなる大量破壊兵器も存在しなかったと結論づける最終的な報告書を議会に提出した。

ブッシュ政権は、フセインイラク元大統領が大量破壊兵器保有していることを最大の理由に、イラク戦争に踏み切ったが、この日の報告書がイラクに核、化学、生物兵器のいずれもなかったことを公式に認定、戦争の大義は完全に崩壊した。アナン国連事務総長から「違法」と指弾されたイラク戦争の正当性があらためて厳しく問われるのは必至だ。

大統領選の対立候補民主党のケリー上院議員が報告書を盾に「イラク戦争は誤りだった」と攻勢を強めるのは間違いなく、11月2日の投票日まで1カ月を切った選挙戦で、再選を目指すブッシュ大統領は厳しい立場に追い込まれそうだ。

本当にそうでしょうか。この記事を書いた記者は、アメリカ人一般が、ニューヨークタイムズワシントンポストを読む人たちで、決してタブロイド紙のニューヨークポストや文鮮明勝共連合が親玉のワシントンタイムズなどを読む人たちなどではなく、また新聞など読まず、FOXTVあたりからの情報しか接しない人たちは想定外なんでしょう。宗教TVの影響力が強い南部地域など思いもよらないのかも・・・。

暗いニュースリンクさんより
メリーランド大学の国際政策意識研究グループの主催により、今年9月3-7日(768回答)、8-12日(959回答)、10月12-18日(968回答)に実施された合衆国全国調査の結果によれば、ブッシュ大統領支持者の内72%が、「イラクには大量破壊兵器が存在したか、もしくは開発計画が進行していた」と誤解していることが判明している。

また、ブッシュ大統領支持者の内56%が「イラク大量破壊兵器が実在したと大半の専門家が認めている」と回答、57%は「米調査団(チャールズ・ドルファー団長)はイラク大量破壊兵器が実在したか、もしくは開発計画が進行中だったと結論づけた」と事実と異なる解釈をしているという。

イラクアルカイダの関係についても、ブッシュ支持者の内、75%が「イラクアルカイダをサポートしていた」と考え、63%が「イラクアルカイダをサポートしていた確たる証拠が見つかっている」と回答。55%が「911テロ調査委員会はイラクアルカイダをサポートしていたと結論づけている」と誤解している。

アメリカと世界の関係については、「世界の大半がアメリカのイラク侵攻に反発している」と理解しているブッシュ支持者はわずか31%で、42%は「アメリカ支持国と不支持国は同率」と理解しており、「世界の大半がアメリカのイラク侵攻を支持している」という回答も26%あり、「世界の大半がブッシュ大統領の再選を望んでいる」と回答したブッシュ支持者は57%に達している。(世界35カ国最新調査で、ブッシュ支持が大半を占める国はわずか3カ国であることが判明している)

ちなみに、ブッシュ支持者の51%は、「ブッシュ大統領京都議定書の批准に賛成している」と回答しているということである。

絶句。
まあ小泉支持の大多数は、ワイドシュー漬けのおばさんや東スポを帰りの電車で堂々と広げる人たちだったりするわけで・・・。一緒か。