生物多様性の意味

hippydonky212005-01-23

mainichi-msnより
 環境省は21日、特定外来生物被害防止法に基づき輸入や移動などを禁じた「特定外来生物」の指定リストにブラックバスの一種のオオクチバスを入れる方針を決めた。19日には釣り関係者への配慮から指定を先送りしたが、21日の閣議後会見で小池百合子環境相が「指定が望ましい」と発言し、一転、リスト入りが決まった。

 19日の会合では「地域的な在来生物の絶滅をもたらしうる」などと指摘する一方で、指定前に駆除のあり方の検討が必要とされ、指定を半年間先送りした。

 しかし、21日、小池環境相は「(ブラックバスの)指定が生態系を守る法の趣旨に沿う。政治的な判断は我々がする」と指定に強い意志を示した。これに対し同省幹部は「全く青天のへきれき」と語る。というのは、事務方は同日の専門家会合のため、半年先送りという方針で各委員の根回しをしていたからだ。この幹部は「新聞で『先送り』などと報道され、最後に決断したのではないか」と話している。

 環境省の幹部のもとにも自民党の国会議員から指定に関する賛否両論の意見が寄せられた。その中で環境省が先送りを決めたのは、指定後に駆除を進めるためには、釣り関係者の協力が欠かせないからだ。バス釣りの市場規模は年間約1000億円とされ、経済規模も無視できない。

 ある幹部は「釣り関係者に配慮しなければ、指定リストをまとめるのに支障が出る可能性があった」と漏らす。だが、このような水面下での動きに小池環境相が反発。「先送りは(反対派に)いいように受け止められ、問題点を感じる」と結論をひっくり返した。

 北米原産のオオクチバスは繁殖力が強く、在来魚の稚魚などを食べるため、生態系への影響が広がっている。

同じ島国でありながらニュージーランドと日本の違いがどうしてこうもあるのでしょうか。
ニュージーランドはイタチの進入により貴重な鳥たちの絶滅に学び、空港での検疫強化によって一切の外来種の進入を防いでいます。植物の種ですら持ち込めません。ニュージーランドと同様にオーストラリアもたとえば両国に小包を送る際は果物や野菜等が入っていた箱をリサイクルしてその箱を使って荷物を送る事すらできません。
四季のある美しい日本を守るといいながら、金のなる圧力団体に負けている政治家たちが、日本文化を守ると称してやっている事は、本来あるべき自然な里山や小川や池をを残すことではなく、コンクリートで土をふさぎ箱物を作ることだけ。鎮守の森を抱える日本本来のやおろずの神をたたえる神社を守るのではなく、まさに自分たちの権力作用の手段であるところの人を神とあがめた神社には謙る。いったい彼らが守ると称する日本はどこにあるのでしょうか。自然が文化であることを忘れ、開発の先頭にたっていた人たちが守れと称する日本は、実は明治以後に人為的に作られたものでしかないことは当然の帰結なのかもしれません。
理由はともかく個人的には小池環境相の決断を支持し、今後の展開を見守りたいと思います。