読むチカラ

hippydonky212005-07-13

読売新聞より
 「青田買い」よりも「青田刈り」、「汚名返上」よりも「汚名挽回(ばんかい)」など、本来とは異なる慣用句を使う人が、中高年に多いことが12日、文化庁が発表した国語に関する世論調査で判明した。

 若者の方が正しい使い方をする人が多く、文化庁は「中高年は言葉を知っているがゆえに、混同してしまうのでは」と分析している。

 調査は、今年1〜2月に、16歳以上の3000人を対象に実施。「青田買い」「汚名返上」「伝家の宝刀」の3語について、正しい表現と本来とは異なる表現のどちらを使うか聞いた。その結果、「青田買い」を使う人が29・1%だったのに対し、34・2%は「青田刈り」を使うと回答。「汚名挽回」も44・1%で、「汚名返上」(38・3%)を上回った。本来の「伝家の宝刀」は41・0%で、「天下の宝刀」(25・4%)を上回った。

 年齢別に見ると、30代以下では、「青田買い」が多いが、40代でほぼ同じ割合になり、50代で逆転。「汚名返上」も、10〜20代は正しく使う人が多かったが、40代の5割が「汚名挽回」とした。

 文化庁によると、「青田刈り」は、辞書によっては容認しているが、「汚名挽回」「天下の宝刀」は誤用とされる。若者に“模範解答”が多かったことについて、文化庁は「授業で取り上げられることが多いからでは」としている。

人のことは決して笑えません。
しかし、「中高年は言葉を知っているがゆえに、混同してしまうのでは」という解釈はどうなんでしょうか。
汚名は返上するべきもので、挽回しなければいけないのは名誉でしょ。代々伝わるから伝家なのに天下には伝えられません。青田買いは早めにお手つきするわけで、青田を刈ってしまったら、価値はなくなるし、残ったものの価値を上げるわけで、意味が全然違うわけです。たぶん言葉のゴロで覚えてしまうのでは・・・。
童謡をよく音だけで覚えて意味を間違える子供のように。大人になっても歌詞で確認しない限りそのままだったりします。自分もかなりそうでした。
まあ逆に言葉を知らないが故の早とちりってやつです。はい。