hippydonky212004-05-05

5日夜明け前に皆既月食がありましたがあいにくの天気のため
月を見ることさえできませんでした。
残念。


高校から理系と文系に分かれてしまい、国民全体に対する科学教育が完全に
おろそかになっている実情はもう何十年も前からあり、
いまさら理科教育の不備を嘆くのはどこか釈然としません。
国を代表する国会議員や日本の将来を決める文部官僚の中に理系出身の人が何人いるというのでしょうか。
理系バカは政治に無関心?てこと?
多少科学的な話題に興味があっても
受験と関係ないとの理由で関心を自分の中から削り取っていくことを
奨励する自己保身教師達の存在はそのことに輪をかけているだけです。


しかし近年の環境問題や遺伝子に代表される分子生物学の関心の盛り上がりは、実は物事は理系文系の枠を越えてはるか先でつながっていることを皆が感じているのだと思っているのですがどうなんでしょうか。



3年前から始まったSETI@HOMEという世界中で300万人もの人が参加する分散コンピューテングのプロジェクトがあります。
地球に降り注ぐ膨大な電波の中から人工の電波を突き止め宇宙人の存在を確認しようとするプロジェクトです。
(詳しくはお調べください)
そこに参加する人たちは理系文系の枠をはるかに越えて宇宙に興味を抱いているのだと思います。
見えぬ月を見ながら考えていました。


宇宙人の存在はともかく何故地球という星にわれわれは存在するのかを哲学ではなく
科学として知っておくことも実は環境問題だけでなく、人間として生きることの謙虚さを学ぶいい機会だと思うのですが・・・。
子供の日。子供の「なぜ?」にきちんと答えを用意したいものです。