短信(増元照明さんと選挙)

YOMIURI ONLINEより
「 「拉致問題の重要性を十分訴えられて満足」。

 拉致被害者家族連絡会の増元照明さん(48)は、東京選挙区での落選が確実となった午後10時過ぎ、横田滋さん、早紀江さん夫妻ら、家族会のメンバーが見守る中、東京・文京区の事務所で記者会見した。

 「私の誠が足りなかった。申し訳ない」と頭を下げた後、「これで終わりではない。今後も被害者救出のため戦っていきたい」と語ると、支持者から大きな拍手が送られた。 」


ひとつの問題の解決のために議員への立候補は増本さんに始まったことではありません。現に民主党の家西さんは今回も当選しています。最もHIVだけの問題ではなく弱者救済の問題が反映しての当選でしょう。そういうシングルイッシューの立候補は悪いわけではありません。しかし増本さんの弱点は権力にあまりにも近寄ってしまったことでしょう。ことが外交だけに権力の側にいることがしょうがないにしても、移ろいやすい大衆だけが味方では難しかったかもしれません。そしてそういう人たちは選挙にいかない人たちや小泉パフォーマンスに酔いしれる人たちと同一であった不幸です。


権力者の人権意識はここ4ヶ月でいやというほど思い知らされています。選挙や支持率上昇に役立たないとなれば権力の側は簡単に切捨てをはじめるでしょう。その程度の人権感覚ですから。彼らの側には更なる不幸が訪れるような気がしてなりません。
「10人の消息なし」
曽我さんの問題で日本政府に貸しを作った北朝鮮は国交正常化の新たなる問題を提起するはずなどないからです。1人でも生きていたら振りだしに戻るより悲惨な状態が始まりますから。



個人的にいえば、みどりの会議代表委員の中村敦夫氏が議席に届かなかったのが残念でなりません。