「医龍」

hippydonky212004-07-13

作家、医師、医療ジャーナリストの永井 明氏が 肝臓ガンでお亡くなりになりました。
また好きな作家がいなくなりました。
あの方の世の中を不思議に斜めから見る見方が好きで、なだいなだ氏とともに作家としてよりもエッセイストとしての永井さんが好きでした。



ブラックジャック以来ここのところある種のブームになった感じのある医療を題材にした漫画がいろいろあります。
それだけ医療不信が国民の側にあるということなのでしょうが、有名どころで言えばテレビドラマにもなった「ブラックジャックによろしく」や「Dr.コトー診療所」そして永井さんが原案を担当された「医龍」などがあります。
ひたすらヒューマニズムを前面に押し出し、いい人の物語が中心の二つに比べて(それはそれで感動ものですが)「医龍」は善悪併せ持っていて、永井氏独特の癖玉でなかなか読みがいがあると思っています。
永井氏亡き後、あの独特の雰囲気を保ちつつ物語が展開することが作者に託された永井氏の遺言のような気がしています。
作者のお手並み拝見。かなり期待はしているのですが・・・。