短信(ユニバーサルサービスと大新聞)

 mainichi-msnより
「政府は23日、来年の通常国会に提出する郵政民営化法案で、郵政3事業のうち郵便貯金と簡易保険についてはユニバーサル(全国一律)サービスの義務付け規定を設けない方針を固めた。郵便事業には「全国一律」を義務付けるが、金融部門に関しては必要以上に経営を縛るべきではない、と判断した。早ければ27日の経済財政諮問会議で表明するが、郵貯簡保も含めた3事業全体について義務付けを主張している日本郵政公社自民党郵政族議員らの反発は必至で、調整が混乱する可能性もある。

 全国あまねく公平にサービスを行うことを意味する「ユニバーサルサービス」が民営化法案で3事業とも義務付けられれば、07年4月に予定する民営化後も現行の郵便局網がそのまま維持され、リストラが進まない可能性が強まる。」


郵便局か農協しかない地区が日本にどのくらいあるか知りませんが、効率という名のもとに切って捨てるわけですね。貯金なんてしないで使えって?将来は政府が年金で面倒見てくれるから?


毎日新聞さん、さて問題です。
地方の二人くらいしかいない簡易郵便局を整理して何人リストラできるでしょうか?
そしてその人たちは働き口を見つけに都市に出すわけですね。
今の郵便局は正式な局員ではないパートがどのくらいいるか知っていますか?金のかかる正職員を減らしてフリーターを増やしたいんだ。
(まあ確かに大きな郵便局は非効率ですが)
自殺者が増えても高給取りの新聞記者には他人事ですものね。
銀行が大きくなって支店が減っても都会の人間には関係ないもの。


ただの寄生虫自民党郵政族議員は大嫌いです。
でも効率化の為に何でも切り捨てればいいという考えはもっと嫌いです。
金さえ出せばなんでも買えると思っている都会人はあほです。
野山が荒れ、地方が疲弊してそれでも都市が栄えると思ったら大間違いです。
食料自給率3%の東京はいずれ痛い目を見るでしょう。
(われわれの世代はきっと戦後間のないころの買出しの苦労を祖父母の世代から話をきちんと聞くべきです)
自分は郵便局員ではないし、都市の人間です。
でも自分の周りの便利さと効率だけを求める人間にはなりたくありません。


郵貯の問題はその出口にあります。
道路公団に代表される政府系法人に垂れ流されるお金の問題は置き去りです。