短信 (人の痛みを感じる能力)

 asahi.comより
「大阪教育大付属池田小事件を引き起こした宅間守死刑囚(40)の死刑が執行された14日、判決確定後も面会を続けた臨床心理士長谷川博一東海女子大教授と、元主任弁護人の戸谷茂樹弁護士が大阪市内でそれぞれ記者会見した。最近は生への執着や罪の意識を見せていたものの、最後まで被害者や遺族らに謝罪しようとする姿勢はなかったという。長谷川教授は「人の心の痛みを感じる能力を、幼少時代から育ててもらっていなかった」と語った。」


被害者感情が正しく認識できると思わないし、宅間死刑囚を擁護するつもりもまったくないけど、政治的意図やくさいものにはふた的なものが本当になかったのでしょうか。


「人の心の痛みを感じる能力を、幼少時代から育ててもらっていなかった」人が大量に存在する今の日本。そしてこれからも愛国心教育能力主義教育の名のもとにそういう教育がなされていく時代。テロという安易な差別化で、人をテロリストとそれに立ち向かう人という二つに分けてしか考えることのない今の為政者に何を期待しようと無駄なような気もしますが。


「人の痛みがわからない」のは実のところ、自己責任を他人に押し付ける人たちや、そのことや自分の制御できない感情を掲示板に汚い言葉で書き連ねる人たち自身であることが浮き彫りにされた今年ではないのですか?