「死の病原体プリオン」

hippydonky212004-09-16

共同通信より
「 骨髄バンクのドナー登録者数が増えている。登場人物が白血病患者のベストセラー小説「世界の中心で、愛をさけぶ」(通称・セカチュー)や、「半落ち」がことし相次いで映画化。骨髄移植推進財団(東京)は「作品に共感した人を中心にドナー登録が増えているのではないか」としている。
 財団によると、骨髄バンクは1991年に設立され、登録者は現在約19万人。2000年の年間の新規登録者は約1万5000人だったが、「セカチュー」が発刊された01年は約2万2000人。03年には約2万3000人になった。ことしも増え続けており1年間の登録者数は過去最高になる見込みだという。」


骨髄バンクにはかなり以前から登録していますが、たとえ映画に影響されようとも登録者が増えていくことはいいことです。臓器移植と違って死とは関係ないので手軽といえば手軽ですから。(かなり特殊な例ですがただ1名だけ提供者の死があるはずです)


ところで今のバンク制度には少しだけ言いたい事があります。
狂牛病発生地であるヨーロッパに6ヶ月以上滞在経験のある人はたとえ適合してもドナーにはなれません。厚生労働省の指導だそうです。(いまは登録の段階ではねられるかもしれません)狂牛病の肉を食べたかも知れず、狂牛病由来のヤコブ病の感染リスクのためです。

その後狂牛病は日本でも発生し、何の意味をなさないことは明確なのに撤回はされていません。狂牛病起源のヤコブ病は日本では発生していないかもしれませんが、狂牛病が発生している以上ヨーロッパ諸国と同じリスクではありませんか?ヨーロッパで行われる骨髄移植はすべてヤコブ病のリスクをしょっているとでも言うのでしょうか。脳細胞由来のプリオンが骨髄に混入すると証明でもされているのでしょうか。輸血すらできないのではないでしょうか。(血液バンクの方針は調べてはいませんが)
硬膜移植によるヤコブ病の伝染に責任を取らない厚生労働省薬害エイズから学んだ教訓がこれならこれも悪しき官僚主義の産物の気がしてしょうがありません。
百歩譲ってとにかく人の命が大切なのだから疑わしきは罰するが基本なのかもしれませんが・・・。善意を押し付けるつもりは毛頭ありませんが、ひょっとして助けられた命がありはしなかったのかと思うと腑に落ちません。
しかしヨーロッパに滞在した人たちおよびヨーロッパ人はみなヤコブ病の高リスクグループと決め付けられているのは悲しい現実と見過ごすわけにもいかない気もします。