短信  (知識と想像力)

asahi.comより
 ムスリムイスラム教徒)という言葉から受けるイメージについて否定的な反応を示した人が、好感を示した人の16倍に達したと米シンクタンクが4日、発表した。米同時多発テロイラク戦争の影響とみられる。

 調査をしたのは「米イスラム関係委員会(CAIR)」(本部ワシントン)。6〜7月にハワイ、アラスカを除く48州で1000人を対象に電話で尋ねた。暴力やテロなど否定的なイメージを持つのは32%。好感を示したのは2%にとどまった。

 否定的な反応を示したのは、男性▽白人▽高卒以下▽政治的に保守的▽共和党支持者▽南部在住者――に多かった。知り合いや同僚にムスリムがいる人はイスラムへの知識があり、より肯定的な対応を示したという。

 米国には推計約600万〜700万人のムスリムが住む。同委員会は憎悪犯罪の防止などを訴えており、「非常に残念な数字」と話している。 

こういう方々がイラク国内で治安維持の前線にたっているわけでしょ。治安がよくなるなど想像ができるはずがない。
しかし日本で同じような調査をしたら同じような結果だと思いますよ。なんか驚いて書くようなことでもなく、むしろそれを材料に日本の現実を知るのはいい機会かもしれませんが。特に日本でいえばムスリムより中国人、朝鮮人というキーワードがそれにあたるのでしょう。言わずもがなですが。


自己の劣等感の裏返しに存在する差別意識はどの時代、どの国にもそしてどの人にも同じように存在するわけですが、知識と想像力。いつの時代も求められるのは知りたいという欲求です。