短信  (正当性のある選挙とは)

asahi.comより
ウクライナ最高会議(国会)は27日、大統領選挙後の混乱収拾策を討議する特別本会議を開き、21日に行われた決選投票が「民意を公正に反映していない」として無効とする決議を賛成多数で採択した。29日には大統領選の結果をめぐる最高裁判所の審理が始まるが、その後に大統領選挙をやり直すため、憲法改正など選挙関連法の修正を早急に審議する決議も採択する見通しだ。

 決議そのものには法的拘束力がないが、議会が決議に従って憲法の大統領選挙に関する条項を修正すれば、再選挙の道が開ける。国会は最高裁の評決にかかわらず、憲法改正などの手続きに入る見通し。やり直しの選挙は、12月12日投票案が浮上している。選挙後の混乱が拡大していたウクライナ情勢は、事態が急展開する局面を迎えた。

 憲法改正の決議が採択されれば、12月1日から3日まで憲法改正委員会で審議し、再選挙の具体的な実施策を提示する見通し。

 決選投票は与党候補で親ロシア派のヤヌコビッチ首相と、野党勢力指導者のユシチェンコ元首相で争われ、中央選管はヤヌコビッチ氏の「当選」を発表した。しかしユシチェンコ氏が首相陣営の「不正工作」を理由に、大規模な抗議行動と最高裁への提訴などで対抗。欧州首脳らの仲介でも打開が得られなかった。

 議会は中央選管の集計作業に不信感を表明。選管委員を総入れ替えした上で、外国などの選挙監視団を強化した公正な選挙の実施を期待した。また両候補がこの決議に同意し、ただちに抗議行動を中止するよう求めた。 (11/27 23:31)

ウクライナがかつてのフィリピンのような状態を呈しているというのか、ルーマニアのようになっているというか民主化の最後の産みの苦しみの状態でしょう。現クチマ大統領がよくある変節の末ろくでもない大統領になったのが最大の原因ですが、ウクライナが親米というか親ヨーロッパの門下に下れば後はどうしようもないベラルーシと道連れにロシアは孤立を深めるのでしょう。しかしこれからのことを思えば我が道を行く中国と並んで世界経済を牽引する可能性だってあるのだから、今はお荷物のウクライナを引き留める必然性はロシア民族の統一性以外にないと思いますが。西欧との境目がまた東に進みますがまあ当分はここまででしょうか。

asahi.comより
ブッシュ米大統領は26日、イラク国内のスンニ派クルド人の有力政党などが同日、来年1月30日に予定されている国民議会選挙の実施を延期するよう求めたことについて「1月に実施されることを望んでいる」と述べ、延期すべきではないとの考えを示した。感謝祭休暇で滞在中のテキサス州クロフォードで記者団の質問に答えた。

 大統領選の結果をめぐり混乱が続くウクライナ情勢については「選挙の正当性には疑念がある。国際社会が注意深く監視している」と述べ、不正問題の調査を改めて要求した。ウクライナ政府に対しては「政府の信用回復につながるような方法で解決されることを望んでいる」と語った。 

ジョージくんは
I noticed today that the elections are on schedule for June the 30th. What we're doing is the right thing in Iraq, and history will prove it right.
と発言しているようですし、もろ6月じゃん。

それはともかく自己の都合がすべてのアメリカさんは、正当性には疑念があるイラク政権を作りまた正当性には遙かに疑念のありそうな選挙をしようとしていることには考えが至らないようです。
もっとも正当性に疑問のある選挙で1度ならずも2度までも自らが選ばれているのだから、もうどうしようもないんですが。