短信   (ファシズムってきっとこんなものから)

asahi.comより
01年1月、旧日本軍慰安婦制度の責任者を裁く民衆法廷を扱ったNHKの特集番組で、中川昭一・現経産相安倍晋三・現自民党幹事長代理が放送前日にNHK幹部を呼んで「偏った内容だ」などと指摘していたことが分かった。NHKはその後、番組内容を変えて放送していた。番組制作にあたった現場責任者が昨年末、NHKの内部告発窓口である「コンプライアンス(法令順守)推進委員会」に「政治介入を許した」と訴え、調査を求めている。

 今回の事態は、番組編集についての外部からの干渉を排した放送法上、問題となる可能性がある。 

自己責任のとれない3ばか政治家うちの二人がまたおやりになったというだけのことですが。
いつものように権力を持つにはおおよそその能力も分別も人間性もありもしないのし、強い志さえもっていない人間を政治家にしてしまった不幸を思うだけです。

それより気になるのはふと昨日人様の東スポを読みショックを受けた記事のことです。
「インドで行われている津波被災者身分差別」
という記事ですがカースト制度が相変わらず力を持っているインドで最下層のカーストの人たちが津波被害後も差別されて避難所には入れず、また配給も受けられないという内容の記事です。もちろんインドでも法律上は差別は許されるものではありません。しかしこんな場合ですら差別を受け、辱めを受ける人たちのいるそんな世界に絶望的になっただけです。そして阪神の震災ではともかくなかったその差別が、いま北朝鮮に対する攻撃的な世論のせいでこれからも起きないと保証できないだけに、ことは決して対岸の火事ではすませれない現実なのだと思うのです。
最近横田夫妻がテレビに出るたびに声高に叫ぶ北朝鮮制裁論が、日本にいる北朝鮮の方々に強烈な刃をつきさしているような気がしてしょうがないのですが。そして忍び寄る飢えと寒さで死んでいく北朝鮮の子供たちの姿を、横田夫妻の口からめぐみさんのことがでるたびに思ってしまうのも何ともやりきれません。人の命の重さを秤にかけているよう(日本人が上で朝鮮人が下)でどうしようもないむなしさときな臭さを感じてしまうのは僕だけでしょうか。ともかく強硬論の一方方向の流れにさおさすことがいまできるのでしょうか。
ただ新潟の震災や各国の津波被害者に向ける自己のまなざしを、第三者になったつもりで観察してみてほしいと思うわけです。

差別発言といえば

南野法相が10日に島根県であった島根県議(自民)主催の新年会のあいさつでハンセン病について言及し、差別表現である旧病名の「らい」という表現を繰り返したことがわかった。法相は11日の記者会見で「人権を害する発言だった。申し訳ない」と謝罪。元患者らは「意識が低い」と抗議している。

 新年会には県議との個人的な関係で出席。「法務省は『らい』の問題の啓発に取り組んでおり、施設を視察する予定だ」などと話し、「らい」という言葉を数回使った。

 記者会見で法相は「看護職にあるときから使っていた表現をつい使った。差別にあたる表現との認識はあったが失念していた」などと釈明した。 

どんなにがんばっても能力のなさだけは極めつけのお方とともに、北朝鮮とオウムのようにいうだけで人気になった安倍氏と無知の上塗りしかできない中川氏とその任命者として責任がおありの首相が責任を早くおとりになってください。


去年亡くなったスーザン=ソンダクの本を本棚の奥から取り出してきました。再びこの人を読む日が来るとは・・・。