世界の半分が飢えるのはなぜ?

hippydonky212005-06-10

朝日新聞より
貧困の割合、東アジアで半減 アフリカは増加 国連報告

 2015年を目標に国連が設定した「ミレニアム開発目標」のうち貧困半減という目標が東アジアではほぼ達成されたのに、アフリカでは逆に貧困人口が増加、貧困が深刻化していることが8日発表された国連の報告書でわかった。

 00年の国連宣言によって、「1日1ドル未満で生活する人口比率を90年から15年までに半減させる」という目標が設定された。東アジアでは90年で33%だった割合が01年までに16%と半減を達成。東南アジア・オセアニア地域でも19%から10%、南アジアでも39%から29%へとそれぞれ減少、報告書はアジアでの貧困問題の進展は「劇的だった」と評価した。人口大国の中国、インドの経済成長が大きく貢献したと分析している。

 これに対してサハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ)では1ドル未満で生活する人の割合が逆に44%から46%に増加。世界全体では90年から01年までに貧困人口が3億3000万人減少したが、サブサハラではこの間に2億2700万人から3億1300万人にまで逆に増加した。

 アフリカの貧困問題は7月に英グレンイーグルズで開かれる主要国首脳会議(サミット)で主要議題となる。9月に国連本部で開かれる首脳会合でも論議される予定だ。

 アナン事務総長は「一定の地域ではすばらしい成果が出ているが、ミレニアム開発目標を達成するためにはどれだけ多くの努力が必要かが示された」と指摘した。

90年の時点よりドルの相対的価値が下がっていることはさておき、本当はその国で1日1ドルでどのような生活ができるかという生活レベルの話が問題にされるべきじゃないのかな。1日1ドルあれば3食食べられる国と1食の食事も満足にできない国の比較など意味があると思えません。国連官僚や政治家たちは数字の意味づけに納得したいでしょうが、富める方の国だって貧富の差がより大きくなっていることなども問題にされません。
もちろん中国やインドに見られるように経済成長が貧困層をも巻き込んで行ってくれることを願いますが、インドや中国など政府統計から抜け落ちている(わざと落とす)人たちの存在は忘れるわけにはいかないでしょう。
それにもかかわらずアフリカのサハラ以南ではより深刻さを増していることは、もう一度砂漠化の進行とともに頭にたたき込んでおきたいと思います。
何ができるかを考えながら・・・。