短信  (始まった第二のイラク戦争?)

asihi.comより
 ブッシュ政権を支える宗教右派福音派)の指導者パット・ロバートソン師が、反米的な言動で知られるベネズエラチャベス大統領の暗殺を主張し、波紋が広がっている。

 同師は22日、自分の持つ宗教テレビ番組でチャベス氏について「共産主義イスラム過激主義の発射台になろうとしている」と述べ、「我々は彼を取り除く能力を持っている。その能力を行使する時が来たと思う」と述べた。

 同師は酒浸りだった若きブッシュ氏を更生させたといわれる。

 23日の記者会見で発言について問われたラムズフェルド米国防長官は「法に違反する。国防総省はそうしたたぐいのことはしない」と否定。国務省のマコーマック報道官も「米政府がベネズエラに敵対的な行動をとる準備をしているという考えは事実に反する」と火消しに追われた。

 ロイター通信によると、キューバ訪問中のチャベス氏は「発言した人間が何者かも知らない」といなした。だが、同国のアルバレス駐米大使は「ロバートソン師はブッシュ氏の最も頼りになる支持者だ。ホワイトハウスは最大限の非難をすべきだ」と不快感を示し、チャベス大統領が来月、国連特別首脳会合でニューヨークを訪問する際の「安全の保証」を要求した。

アメリカが原油の相次ぐ高騰に根を上げ始めたとしたら・・・。
という問題の解答の一つが出始めました。
アメリカは過去原油高騰の時にはサウジとベネズエラに増産させ、高騰を抑えてきました。原油の高騰は即アメリカ経済の足下を揺るがすからです。
もともとベネズエラの石油公社。国営なのに国には全くお金を入れないアメリカメジャーの下請けそのものでした。1998年チャベスが大統領に当選し、行った最初の政策が国営石油公社を国民の手に取り戻すことでした。
原油高騰につながる政策にアメリカがやったことは親米マスコミの総動員です。連日流される「キューバの手先」という宣伝。親米議員を使った罷免決議。そしてクーデターまがいの拉致。しかしベネズエラ国民はさすがにもうだまされませんでした。再びチャベスが大統領に返り咲いたわけです。
つまりアメリカは大切な石油資源を一つ失ったわけです。


そしてイラク戦争。国は支配できなくて、石油施設だけは支配。しかし支配はしても原油生産の増産はできず、あてがはずれてついに原油価格は1バレル67ドルです。
イラク情勢が、ベトナム化し始めブッシュの支持率低下。再びターゲットをベネズエラに向け始めたということでしょうか。見守る必要ありですね。


親米マスコミ総動員による国民の洗脳。(竹中が国会で追及もされましたが・・・)ちょっとIQの低い人たちをターゲットに据えた戦略。
極東の国では成功しつつあるようです。ベネズエラのように貧しくもなく、適度に理解できる基礎教育が施され、生活保守主義で他人の痛みが見えなくなったとき、この戦略は通用するようです。単純な戦略こそだましやすい。リホーム詐欺に振り込み詐欺に、ネズミ講的な投資詐欺・・・。
もっとも昔から政治家が最大の詐欺師であることにはかわりはありませんが。