短信  (守るべき風景とは)

hippydonky212005-10-05

Chunichi Web Pressより
「最も美しい村」連合発足


 日本の農村の景観や文化を守り、連携して地域の発展を目指す「日本で最も美しい村」連合の設立総会が4日、全国の7町村が参加して北海道美瑛町で開かれ、町村長らが設立宣言書に署名した。

 参加したのは美瑛町のほか、岐阜県白川村、長野県大鹿村熊本県南小国町など。美瑛町が、人口1万人以下で人口密度が1平方キロメートルにつき50人以下、景観、環境、文化といった地域資源があることなどの認定基準を設け全国の10町村に呼び掛けた。

 総会では、新しいネットワークをつくることや世界とも連携していくこと、今後も参加を募り数十町村での連合を目指すことなどを確認。記者会見した浜田哲美瑛町長は「市町村合併が進んでいるが、小さな町村でも自立して地域の魅力を発信していきたい」と意欲を強調した。

 同連合が参考にしているのはフランスの「最も美しい村」運動。1982年に過疎化に悩んだ村で設立され、現在は149村が参加している。同国では多くの人に知られ、03年にはイタリア、ベルギーも参加して世界連合組織が設立されたという。

選挙結果からもわかるように勝手をやり尽くす都市の住民が、一時の癒しや物珍しさのための観光に本当はどの村も血道をあげて欲しくはありません。しかし村自体の存続には観光に依存せざるおえないのも事実でしょうし依存しすぎては村の景観が観光客に荒らされてしまう。本当に落としどころを探るのは難しいでしょう。
しかしフランスの「美しい村」運動に参加している村々の中にはこれといった観光の目玉があるわけではなく、地平線の彼方まで続くブドウ畑の村だったり、小麦畑の村だったりするわけで(もっともその風景が印象派の絵画とマッチしたりして有名だったりするわけですが)、日本も一面が黄色くなった稲の実る風景の村なんかが参加して、お金では買えない心の文化が広がっていって欲しいものです。(こういう考え自体が都会人の身勝手だったりするわけですが・・・)
地方の自立というお題目に巻き込まれ、負担の押しつけだけが突出してきた訳ですが、そこに住む老人たちの笑顔だけはなくしたくはありません。それこそが日本の原風景いや現風景なのですから。