短信  (同程度の愚かさ?)

sankei web より
 「週刊ヤングジャンプ」に連載中の本宮ひろ志氏の漫画「国が燃える」で、日中戦争での南京事件をめぐる描写に不適切な表現があったとして、発行元の集英社に抗議が相次いでいた問題で、集英社は13日までに、28日発売号から当分の間、本宮氏の漫画を休載することを決めた。休載の期間は未定。

 集英社は「(本宮氏の作品に描かれた南京事件の)検証作業に反省点があったことを踏まえ、さらに検証を進め、休載中に釈明記事を掲載したい」としている。

 問題になったのは9月22日発売号に掲載された作品。中で「南京では、人類が絶対に忘れてはならない日本軍による愚行があった」などと口上を書き、いわゆる「百人斬り」を連想させる場面など、旧日本軍の“蛮行”を描いている。

戦後きちんとした検証作業を自らでなしえなかった日本人の無反省さがこの種の出来事の原因ですが、この運動をなさった方たちはきっと、アジアサッカーで騒ぎを起こした中国の若い人たちナショナリズムにおいても民度においても同じ程度でしかなかったことを自ら示してしまったことには気づかないんでしょうかねえ。愚かだなあ。まあ己の愚かさをさとれるだけの自らに対する知的考察ができるとも思いませんが。
集英社の情けなさだけがどうしようもないけど。



まあアメリカも同じようなものですが

暗いニュースリンクさんより転載
Los Angeles Times2004/10/08付記事より。

今夏、米教育省は、副大統領の妻の批判を受けて、小学生が合衆国の歴史を学習する際の保護者向け教育小冊子の内、在庫分の30万冊以上を廃棄していたことが判明した。

今年6月から、教育省は、小学生の児童を養育する保護者の歴史教育の手引きとして10年来配布している73ページの小冊子「Helping Your Child Learn History」の、通常の改訂作業を終えた最新版の配布を開始していた。

その小冊子は、連邦政府の助成によりUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で策定された国家歴史基準(National Standards for History)へ何度も言及していたが、この基準に反対する極右層の代弁者である副大統領の妻リン・チェイニーが組織的に教育省に抗議し、慌てた教育省担当者が、同冊子の在庫廃棄と改訂を渋々ながら決定したという。