短信   (牛丼は食卓の華なんですけど)

取り急ぎメモ

毎日新聞より
厚生労働省サーベイランス委員会は7日、BSE(牛海綿状脳症)が原因とされる変異型(新型)クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に日本人で初めて感染した男性が、英国滞在中、vCJDの発生原因の疑いがある牛の頭肉と脊柱などを含んだハンバーガーやソースを食べていたことが分かったと発表した。同委は英国感染の可能性がより高まったとしている。
 委員会によると、男性は英国に89年ではなく90年前半に24日間程度、滞在していたことも判明した。男性に手術や輸血歴はなく、感染経路はBSE牛を食べた結果とほぼ断定した。英国はBSE対策として、89年11月に脳や脊髄などを「特定危険部位」として食用目的の販売を禁止。だが頭部の肉の食用禁止は96年3月で、脊柱は95年12月だった。

共同通信より
2月に確認された国内初の変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者について、厚生労働省の厚生科学審議会CJD等委員会は7日、1990年前半に牛海綿状脳症(BSE)発生国の英国に24日間滞在し、この時に感染した可能性が有力と判断した。
 同じ時期にBSE発生国のフランスにも3日間滞在、両国にいたのが短期間だったことから、厚労省は同日、薬事・食品衛生審議会血液事業部会を開き、両国に80年から96年までの間、1日以上滞在経験のある人の献血を禁ずることを決めた。
 日赤によると、対象は数十万人に上るとみられる。従来は80年から現在まで英国滞在1カ月以上、フランス滞在6カ月以上を対象にしていた。

英国で感染したといいたいがために本当にこじつけてはいないのでしょうか。そんな短期間の滞在で感染した例はあるのでしょうか?
イギリスが154例、フランスが9例。ヨーロッパ以外のアメリカ、カナダで発生した症例については、英国の滞在歴があることになっていますが、アメリカとカナダでは狂牛病の牛が発見されていなかった当時の記録のような気がします。現に両国や日本での狂牛病の発見が相次いでいる以上、英国滞在に原因を断定することはもうできないでしょう。(その当時に日本に輸入された加工品はどうなんでしょうか?)
もちろん変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の罹患確率はおそらく日本でHIVにかかる確率より遙かに低いでしょうし、恐れることでもありません。しかしだからといっていいかげんな結論ありきの調査には納得できるものではありません。現に日本の狂牛病の感染経路すら定まっていない現在、国民の不安を和らげるという事だけで導いた結論は再び始まろうとする米国産牛肉への配慮であるならば再び政治不信を増幅するだけのような気がします。厚生労働省はいつになったら時代の変化を感じるのでしょうか。
個人的には自身はかなりの高リスクグループでしょう。英国でもフランスでも日本においてさえも牛肉など食べることなど少なかったのですが、やはりミンチでしょうか。ありがたくないことに牛肉を正当に食べることのできない貧乏人が一番の高リスクというわけです。たまらんなあ。
吉牛が食べたい。