短信   (出てこない?自己責任)

asahi.comより
「誇りに思うが尊敬できない」 斎藤さんの弟が会見

 イラク武装勢力に拘束された斎藤昭彦さん(44)=千葉市出身=の弟の会社員博信さん(34)は12日、記者会見で「重傷との情報もあるが、確認がとれるまでは一喜一憂することなくいたいと思う」と話した。一報から2日以上が過ぎ、武装勢力に対して「どんな形であれ、(兄の)現状を撮ってぜひとも知らせてほしい」と述べた。

 また、斎藤さんが仕事に取り組む姿などを報道で知ったといい、「(ずっと音信不通だった兄を)身近に感じ、動揺し始めている」と胸のうちを明かした。その上で「兄を誇りに思う。しかし、尊敬はできません」と話した。

ここ2、3日、地位も名誉もある人たちや1年前に自己責任を大ぴら語った人たちの言論を注視していましたがどうも多くは黙りを決め込んでいるようです。あからさまなダブルスタンダードは産経さんや小泉首相に任せればいいとしても口の中でもぞもぞと語る様な語り口はただあきれるばかりです。
それはともかく、たとえそこがイラクであろうとも民間企業が雇った方が武装勢力におそわれ連れ去られた訳で、日本政府に対する要求がない以上マラッカ海峡の人質事件と同一であるという認識が正解と思います。ここは雇い主であるイギリスの民間企業がともかく前面に出るしかないでしょう。マラッカ海峡や今まで多くの南米やアジアでの人質事件と違ってどうして政府が前に出ようとするのでしょうか。

共同通信より
イラクで英国系警備会社「ハート・セキュリティー」の警備責任者斎藤昭彦さん(44)が武装勢力に拘束されたとみられる事件をめぐり、町村信孝外相は13日午後、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」に出演、斎藤さんの解放を呼び掛ける。

日本政府に対する要求もないのに外務大臣アルジャジーラに出て呼びかける?
外務大臣ってマラッカ海峡の人質事件の時インドネシアのテレビに出ましたっけ?
自己責任論にほっかぶりを許したとしても、国民一人一人の命に明らかな差別を持つ人たちの言論は寒々しい限りです。
無事に帰国なさってほしい気持ちはどの方が人質になろうと同じなのに。