「国破れて議員あり」

hippydonky212005-10-07

YOMIURI ONLINEより
 自民、公明両党は6日、国会議員互助年金(議員年金)の見直し案をまとめた。現行制度を廃止し、公的年金と一元化するまでの間の経過措置として、対象を縮小したうえで、すでに年金を受け取っている元議員らの給付額も所得に合わせて4〜10%減額するなどの内容だ。

 経過措置の間には、受給資格を現行の在職10年以上から12年以上に改める。年金以外の年収が700万円を超える高額所得者には、所得状況に応じて給付額の全額打ち切りなどの措置を講じる。

 両党はこうした措置により、議員年金給付の経費が年間で約6億円削減できると試算している。国庫負担率は、現在の70%から50%程度に引き下げられることになる。経過措置は、来年度から実施したい考えだ。見直し案は、与党議員年金プロジェクトチーム(座長・佐田玄一郎自民党副幹事長)がまとめた。佐田氏は6日、小泉首相首相官邸に訪ね、案の内容を説明した。首相は「自民、公明、民主党で合意が早くできるようにまとめた方がいい」と述べ、法案作りを急ぐよう指示した。

 これを受け、与党は来年の通常国会提出を予定していた議員年金廃止関連法案について、今国会提出の可能性も改めて検討する方針だ。13日の衆院議会制度協議会(座長・川崎二郎議院運営委員長)で案を提示し、野党との調整に入る。

廃止するって言ってなかったっけなあ。国民の方の年金はとっくに給付が引き下げられているわけでその水準にとりあえず持っていって、いつの間にやらこれにて一件落着されることはもう見え見えです。これが改革の党自民党の実態ですな。昨日の夕刊ゲンダイで、日本の議員報酬の高さを皮肉っていましたが、痛みは国民へ分散させれば大洋の一滴にでもなると思っているんでしょうね

 万博の思い出 (9) 28万人

一番入場者が入った日が9月の18日で281441人。
入場制限がされた唯一の日です。バーゲンセールの会場が移ってきたような日でした。
写真は北ゲートで入場制限されても入場を待つ人たち。後方はリニモの万博会場駅です。そんな日にいたのかよ・・・。

短信  (モリコロは不滅です?!)

hippydonky212005-10-06

共同通信より
185日間で270回 愛知万博で個人最高

 185日間で、入場270回−。愛知万博愛・地球博)協会は5日、会期中の入場状況や入場券販売の集計結果をまとめ、中村利雄事務総長が定例会見で発表した。
 個人の最多入場回数は270回。会期中に何度でも入場できる大人の全期間入場券を持っていた人で、性別や年齢などは不明。会期日数(185日間)より多いが、協会は「全期間入場券は顔写真付きなので本人しか使えない。一日何回も入場したのだろう」と話している。

よほど近所に住んでいて、ちょっとご飯を食べに帰ってきますなんて感じだったんでしょうか。入場券にICタグが埋め込んであり、こんなしょうがない統計もとれるってやつですか?
そういえば以前にもこんな記事が

毎日新聞より
185日の会期の皆勤賞、通算208回の万博入場。
地元では一躍有名人となった愛知県瀬戸市の主婦、山田外美代さん(56)。毎日押しているシヤチハタマークタウンの「9月25日付」のスタンプを押した瞬間、周りの入場者から大きな拍手が起こり、思わず涙がこぼれた。
 この日は知り合いになったベトナムチュニジア館などのスタッフに、一緒に撮ったプリクラや日本土産をプレゼントして回った。「万博は私にとって学校。教科書なんかでは分からない、いろんな国の人と出会って会話を交わすことで得られる貴重な体験でした。きょうは私の卒業式です」
 何度でも入場できる全期間入場券(1万7500円)を開会前から購入。人気館を筆頭にすべてのパビリオン(「サツキとメイの家」を除く)を制覇し、次なる目標は全期間の制覇に変わった。決して体は丈夫でなく、手術も何度か経験した。会期中も2度、高熱に見舞われ、点滴を打って25分だけ入場した日もある。それでも「知り合いの子(スタッフ)たちから『明日も来るよね』と言われると、何としても行かなくちゃと思えてきて」。
 撮りためた写真は約2万枚、CD16枚に上る。「記念の写真集を作る計画を立てています。10部ぐらいだったらできると思って」。閉幕しても、山田さんの“バンパクライフ”は終わらない。知り合ったスタッフの母国を訪ねる旅を考えているほか、今年冬には2010年に万博を開催する上海の下見にも訪れる予定だ。

政治家が我が身の都合で他国と対立を演出しても、人はそのうちに持つ好奇心で簡単にその壁を越えていくわけです。
しかし

毎日新聞が実施した世論調査で、米国、中国、韓国の3カ国に対する親近感を聞いたところ、米国に対して「親しみを感じる」と答えた人が65%に上ったのに対し、韓国は4割強、中国は約3割にとどまった。特に中国に対しては68%が「親しみを感じない」と答え、20〜40代の若い世代でいずれも7割以上だった。日中関係が政治的に冷却し「政冷経熱」と指摘される中、国民感情の冷え込みを浮き彫りにした。

僕は頭のバーチャルでしか関係性がとらえられない人たちより、五感を働かせ、皮膚感覚で人と接し、また韓国館のアニメに感動していた子供たちや中国館のサニーガールズの演奏に惜しみない拍手をしていた人たちの側を信じますけど。中部地区限定で調査をしてみれば違う結果になるかもね。調査と称して対立をあおるマスコミって言う図式もいつものことか。



そしておまけに

時事通信より
万博終わり「モリゾー」「キッコロ瀬戸市に転入
 9月に閉幕した愛知万博愛・地球博)の会場の一部があった愛知県瀬戸市は5日、万博公式キャラクターの森の精「モリゾー&キッコロ」を市内の森に住民登録し、特別住民票を1通200円で誰にでも交付すると発表した。万博の意義を将来に伝えるのが目的で、収入は自然環境保護などのために使うという。
 住所は市内の「海上(かいしょ)の森2005番地」で、万博会場から閉幕日の9月25日に転居したという設定。世帯主のモリゾーの生年月日は「ずっと昔」で、「森全体が家族」という。 

そういえば松坂屋名古屋駅店で売れ残ったモリコログッズの半額セールやっています。初日には朝5時から並んだ人がいるとか。なんとレジが2時間待ちとは・・・。
10日までです。


追記
名古屋栄の丸栄でもモリコログッズのバーゲンが始まったようです。11日まで。
丸栄では各外国パビリオンのおみあげグッズまでバーゲンセール。備品のバザーまであるようです。行ってこようかなあ・・・。

万博の思い出(8)  森の自然学校

万博の会場の東側は里山がそのまま会場になっているところ。
喧噪が続くパビリオンを離れて森の中に入れば夏でも涼しく、心地よい風が吹き、緑が目に優しく、再び人混みに入り込むのがいやになってしまうものでした。しかし再び混雑に突入するパワーもここでもらえるわけでしたが。
写真は森の自然学校の入り口です。

短信  (守るべき風景とは)

hippydonky212005-10-05

Chunichi Web Pressより
「最も美しい村」連合発足


 日本の農村の景観や文化を守り、連携して地域の発展を目指す「日本で最も美しい村」連合の設立総会が4日、全国の7町村が参加して北海道美瑛町で開かれ、町村長らが設立宣言書に署名した。

 参加したのは美瑛町のほか、岐阜県白川村、長野県大鹿村熊本県南小国町など。美瑛町が、人口1万人以下で人口密度が1平方キロメートルにつき50人以下、景観、環境、文化といった地域資源があることなどの認定基準を設け全国の10町村に呼び掛けた。

 総会では、新しいネットワークをつくることや世界とも連携していくこと、今後も参加を募り数十町村での連合を目指すことなどを確認。記者会見した浜田哲美瑛町長は「市町村合併が進んでいるが、小さな町村でも自立して地域の魅力を発信していきたい」と意欲を強調した。

 同連合が参考にしているのはフランスの「最も美しい村」運動。1982年に過疎化に悩んだ村で設立され、現在は149村が参加している。同国では多くの人に知られ、03年にはイタリア、ベルギーも参加して世界連合組織が設立されたという。

選挙結果からもわかるように勝手をやり尽くす都市の住民が、一時の癒しや物珍しさのための観光に本当はどの村も血道をあげて欲しくはありません。しかし村自体の存続には観光に依存せざるおえないのも事実でしょうし依存しすぎては村の景観が観光客に荒らされてしまう。本当に落としどころを探るのは難しいでしょう。
しかしフランスの「美しい村」運動に参加している村々の中にはこれといった観光の目玉があるわけではなく、地平線の彼方まで続くブドウ畑の村だったり、小麦畑の村だったりするわけで(もっともその風景が印象派の絵画とマッチしたりして有名だったりするわけですが)、日本も一面が黄色くなった稲の実る風景の村なんかが参加して、お金では買えない心の文化が広がっていって欲しいものです。(こういう考え自体が都会人の身勝手だったりするわけですが・・・)
地方の自立というお題目に巻き込まれ、負担の押しつけだけが突出してきた訳ですが、そこに住む老人たちの笑顔だけはなくしたくはありません。それこそが日本の原風景いや現風景なのですから。

 万博の思い出  国連パビリオン

万博の国連のパビリオンの展示は自然破壊された世界各地の写真から始まり、奥にはWHOの健康に関する展示。写真の反対サイドは小さなシアターになっていていろいろな国連機関が上映をしていました。そして一番のテーマは「多様性の祝祭」。自然でも民族、人種でも多様性を認め、大切にしようと言うことです。中央の4面スクリーンのシアターの映像は多様な民族、多様な自然が映し出され、それが破壊と戦争と貧困と温暖化と様々な要因で消え去ろうとしていることを示すフィルムになっていました。そういう意味でも赤十字赤新月パビリオン同様にここが隠れたる人気スポットにならなかったことが残念でなりません。
写真は国連館の中央の4面シアターを見る人たちです。